<yaz blog>”FOR座REST”
おはようございます。
IIEの谷津です。
今日は福島市で開催されるイベント”FOR座REST”についてご紹介させて頂きます。
福島の伝説のように語られてきたイベントが7月11日、12日と開催されます。
2011年、震災の直前に福島に戻った僕にとって、誇張ではなく伝説のようなものでした。
尊敬する諸先輩方から、何回も聞いてきました。
「ちょっと前までは”FOR座REST”というのがあって、、、」
FOR座REST
http://www.ankaju.com/forzarest/2015/index.html
HPより抜粋
『音楽を自然に囲まれた民家園内の芝居小屋“廣瀬座”で楽しみたい』ということから2006年に始まったFOR座RESTは、2015年で10年目を迎えます。
2009年は、廣瀬座の屋根改修工事により開催をしなかったものの、毎年、開催していたFOR座RESTは2011年3月11日、東日本大震災・東京電力第一原子力発電所事故により断念。震災以降、民家園では開催をしていません。震災は地震・津波の被害にとどまらず、福島県は原発事故により多くの人々が故郷を失うなど日々の暮らしに影響をしており、復旧と復興なかばの現在であります。しかし、震災後、国内外の方々から多くの支援や声援を頂きながら、約4年の歳月を経て着実に前に進んでいます。
FOR座RESTとして民家園に楽しい時間と場所を作るとともに「学び・共有・発信・継承」など未来に向けて文化的な発信をし続けたいと考えています。 廣瀬座では個性豊かで魅力的な出演者のステージを、座布団に座り、足を投げ出して笑って、泣いて、物思いにふける。木々を抜ける風、子供の笑い声、小鳥のさえずりも演出のひとつとなることでしょう。また、商家、宿、農家などの古民家が点在する民家園では、福島県内外から様々な出店やワークショップ、フリーライブを予定しており、園内だけでも十分に楽しめるイベントになっています。民家園には未来につながるヒントが沢山あります。日常を離れ、時代をこえた空間でゆったりと心地よい時間を過ごしていただきたいと思います。
向暑の7月11日、12日、緑あふれる会場へ皆様のご来場心よりお待ちしております。
震災後のお話を少し。
僕がIIEを始めて、会津では震災前、震災後とお世話になっていた先輩方がいらっしゃったのですが、会津の外に出て、福島県の全県としてのつながりは正直全然持ち合わせていませんでした。
福島県は大きい地域分けとして、ざっくり縦線で3つに分けて会津、中通り、浜通りという風に分かれます。
会津は会津。
中通りは郡山市、福島市など真ん中あたり。
浜通りは浜の方。いわきと原発事故の影響で避難区域になっている市町村など。
福島県で育った方は感じてることと思いますが、震災前は県内でこの会津・中通り・浜通りの線を越えてのつながりが薄かった。
会津でいうと、会津は会津。自分たちは会津人だ。なんなら会津藩だ。くらいの意識があり。誇張しないまでも、心の中で思っていたりします。
僕自身、新潟、東京での学生生活の時は「会津出身です」といつも言っていました。福島より会津という言葉の方が、知られていると思っていました。
そのような、県内のつながりが無かった状態が変わっていく機会となったのはやはり震災でした。
“福島”としての意識というのが確実に生まれたと思っています。
(余談ですが、福島の人がこのよりメタな地域意識を持った状況を調査・分析して手法化を提案できたら研究論文になりそうですね!)
こういう全県的な地域意識が生まれるには、個人個人いろんなきっかけがあったと思います。もちろんまずは震災とその後の復興の気持ち。あとはやはり、具体的な人の顔が見えるようになったことだと思います。
僕が震災後、そのようなのつながりを築く機会としておおいに助けられた会がありました。
それが、東日本大震災復興支援財団の荒井優さんが中心に開催していた”いもに会”というイベントでした。福島市を中心に気持ちのある人たちが集まっていました。
この会が、福島県内の僕自身のつながりを大きく広げるきっかけとなったのは間違いありません。
本当にありがたかったなぁとしみじみ思っています。
とても感謝しております。
今回、FOR座RESTの中で、”いもにみらい会議”という形で久しぶりに開催されることとなり。楽しみにしています。実は今日これから出発するタイミングでこれを書いています。
(ちなみにこの会は定員に達しているとのことです。)
FOR座RESTはLIVE会場以外はチケットなしでも入場できます。
ぜひご興味のある方は、まずはHPを見てみて下さい。
そして、行きたい!と思った方はぜひご参加ください!
※僕は運営でもなんでもないです
11日(土)は僕も参加してます。ぜひ会場でお会いしましょう!