会津青木木綿
会津坂下町のIIEの事務所がある青木地区はかって木綿織りが盛んで、会津木綿の中でも特に青木木綿と呼ばれていました。
これは30年前まで青木木綿を織っていた織機です。
この織機が廃工場に残っていることは知っていたのですが、昨年の雪で建物くずれかけていました。一部の機械は既に、崩れた廃材の下敷きに、、、
なんとかこの織機達を残したいという想いを持ち主の方にお伝えし、機械を譲っていただける事になりました。
しかし、いざ移動するとなると、どうやって運んだらいいのか、、、
こういうものの運搬が得意そうな尊敬する先輩に相談し、具体的な方法も一緒に考えてくださり、なんとか運び出すことができました!
大人4人でやっと持ち上がるくらいの重さです。
見た目以上に重い!
運び出したからには、もちろん自分たちで織れるようになることが目標です。
もちろん今すぐこの機械を動かして織れるわけではありません。
部品を一つずつきれいにして、時間がかかったとしてもコツコツやっていくしかないです。
この地域には、昔実際に織っていた方がいらっしゃいます。
さっそくこの織機をお見せしたら、すごく喜んでくださりました。
昔の感覚で手が勝手に動いて、カシャンカシャンと機械を動かし始めるのです。
30年の時間を感じさせないその所作には、木綿にかけてきた時間が詰まっていました。
あぁ、今は面影がないけど、30年前まで本当にこの村にはこの光景が広がっていただなぁ。
そんな風に思う瞬間でした。
これから、地域の方に教わりながら、それ以上に自分たちで地道に努力しながら、この青木木綿をもう一度この土地で織れることを目指していきたいと思います。