会津木綿の反物販売について

IIE Lab.工場直売所では、会津木綿の反物(12m)販売を行なっています。

着物や浴衣、お洋服の布としてお使い頂けます。
また、会津坂下町では昔はお歳暮に会津木綿の反物を贈っていたそうです。それを冬の間に野良着に仕立てて、春からの農業に間に合わせていたとのこと。
現代においても、着物好き・縫製好きの方への贈り物にいかがでしょうか。

1反でご用意しているものにつきましては、12m続きで弊社検品基準をクリアした生地になります。
100年前の織機で織りムラや耳(布の端)キズなく織り上げることは、実はとても大変なことです。
職人による日々のメンテナンスの積み重ねと、織りに至るまでの糸の準備の数々を丁寧に間違いなく行うこと、そして最後まで細かく目を凝らして織り上がりの様子をチェックすることでやっと良い状態で織り続けることができます。

この12mの布に、会津木綿と織機と職人の時間が積み重なって出来上がっています。

そもそも「反(たん)」という昔ながらの売り方は、もしかしたら時代遅れなのかもしれません。
それでも、昔から続くこの「会津木綿を反で買う」という体験は、不思議な楽しさがあります。
「大好きなあの生地を、反物で買って、何に使うわけでもないけれど、私のものにするんだ!」
というような、ちょっと欲張りな感覚かもしれません。

「ここのところずっと仕事詰めだったし、自分へのご褒美に今回は反物で買ってみようかな」
「娘が大学卒業したし、自分へのご褒美に会津木綿の反物を買って何かつくってみようかしら」
のように、もっと日常的に会津木綿が皆様の楽しいものになっていけたらと思っています。

ぜひ会津木綿に興味を持っていただき、好きになっていただけましたら、ゆくゆくで結構ですので最も会津木綿らしい伝統的な「反物」でのお買い物もお楽しみくださいませ。